ゾイドオリジナル (ZOIDS ORIGINAL)

ストーリー

後編『激闘の果て』登場機体・人物紹介へ

【1】
三体縦列の長砲身による加速で圧倒的な威力をもった高速弾“ファング”がジェノリッターに命中すると、辺り一面にプラズマが吹き出され、凄まじい衝撃波が起こった。 この着弾によって無数の閃光と爆炎が連続して弾け、激しく炎と黒煙が立ち昇った。
「どうだ、やったか…?」
しばらくすると、その爆風の中心地点から赤々と昇った炎の中に、ジェノリッターの姿が現れた。
「…ぐぐぐ、視界が歪む」
胸部をめがけて発射された弾丸は厚い防御壁によってわずかに軌道がずれ、頭部に装備された装甲マスクの左側を深くえぐった。致命傷には至らなかったが、ジェノリッターは戦線離脱を余儀なくされた。
ザッパはミラージュフォックスに他の帝国残党軍の制圧を任せ、センサーを発揮させて、大海を望む断崖にジェノリッターを追いつめた。 しかし、アッシュは、強い精神力で損傷した機器を補い、再びジェノリッターを制御して、割れた装甲マスクからドラゴンヘッドの姿を捉えた。

【2】
「降伏するのだ、アッシュよ! 手負いの機体では満足には戦えまい」
「まだだ…ザッパよ、ここで決着をつけさせてもらうぞ!」
「戦うことでしか語り合えぬか…いくぞ!」 両雄は静かにゆっくりと間合いを詰めた。
そして、アッシュは心眼で大剣を振りかざし、ザッパはドラゴンヘッドをフルドライブ状態に入れて牙をむいた。両者の間に沈黙の時間が流れた。
出力音以外はひたすら無音のこの2人の空間は、この惑星に彼等だけが取り残されたかの様な静寂に包まれていた。

【3】
ジェノリッターが大剣を広げ、目にもとまらぬ速さで接近すると、神経を研ぎ澄ませて狙いを定めていたドラゴンヘッドのエレクトロンバイトファングが一瞬の攻撃の隙を抜けて、ジェノリッターの喉元に喰らいついた。
「…決着だ、アッシュ!」
スローモーションのようにジェノリッターの半身が崩れ落ちていった。
ザッパはドラゴンヘッドから降り、ジェノリッターのコックピットに歩み寄ってアッシュの生死を確かめようとした。
その瞬間、ジェノリッターの目に光が宿った。
「この勝負、ひとまず預けるぞ! ザッパと優秀なパイロットたちよ…いずれ決着をつけよう!」
ジェノリッターは背中のスラスターを展開し、損傷した機体を持ちこたえつつ、大海の彼方へと消えて行った。

【4】
中央大陸の西方に位置する群島の海上。 3人の若者たちとザッパの死力を尽くした戦いは、ジェノリッターによる中央大陸への進出を防いだ。
しかし、このジェノリッターの出現は、やがて起こるであろう新たな大戦の幕開けを予感させた。
ザッパとアッシュ、そして父の仇のために戦うスペクター。
それぞれの運命が、再び交差する時はそう遠くはなかった―――。

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