ゾイドオリジナル (ZOIDS ORIGINAL)

ストーリー

中編『碧きドラゴンと孤高の騎士』登場機体・人物紹介へ

【1】
共和国軍の勝利で終わった中央大陸戦争から間もなく、ゾイドとの共生を重んじる連邦統一国家が樹立された。

しかし、争いの時代が終わりを告げ、平穏を保っていたはずの中央大陸西方の群島で、再び戦いの火種がくすぶりはじめようとしていた――――。
中央大陸西方の海、要塞化した孤島の改造実験基地内。 複雑なトラス状に組み上げられた鉄柱が内部に並び、帝国軍の象徴的な貴族的様式で狂気が充満している空間の最奥部に、元帝国軍司令官のブッカーと元帝国軍親衛騎士団のエースパイロットのアッシュ・ラボーンの姿があった。
首都陥落後、帝国軍の残党は皇帝と共に中央大陸を脱出し、支援勢力の協力を受け、帝国再興の為、この西方の群島にある改造実験基地を中心に軍事力を蓄えていた。
「アッシュよ、ついにこいつを使う時がきたぞ・・・」
ブッカーとアッシュの眼前には、頭部にヘッドアーマーと脚部に小翼のマグネッサーを装備した、ヤークトジェノの改造機が鎮座していた。

【2】
中央大陸戦争において、実戦投入されずに終わったヤークトジェノは、終戦後、秘密裏に回収され、デモンにより改造実験基地に輸送されていた。

この荒ぶる竜は、何度かのトライアルの後に、卓越した技術と精神力を持つアッシュが乗りこなすことに成功した。
ヤークトジェノの意思は、唯一アッシュを主人と認めたのだ。

その後、デモンにより開発されたヘッドアーマーを装備したことにより、ゾイドとパイロット間の意思と感覚をより緻密に連携させることに成功し、さらに戦闘力が高まっていた。
また、このヘッドアーマーはパイロットに不測の事態が起きるなどして制御を失い、暴走してしまった場合に機能を停止させる安全装置の役割も持っていた。
アッシュが友軍の兵士に見守られながら、軍靴の音を高く響かせて胸部のコックピットへ入ると、機体は怪しく目を光らせ起動音を鳴り響かせた。
「我が名はアッシュ。アッシュ・ラボーン。誇り高き帝国の騎士である。
生まれ変わったお前を“ジェノリッター”と名づけ、今こそ中央大陸での屈辱を晴らす!」
暗視装置の光が漏れるコックピット内、帝国軍の再興を決意して戦いに臨むアッシュの高らかな名乗りに呼応するかのように、ジェノリッターは、背中に装備した二刀の大剣を翼のように広げ、天を仰ぎ、地の底から轟く雷鳴のような凄まじい咆哮を上げた。

【3】
近海の連邦軍基地から哨戒任務にあたっていた数十機のプテラスが、孤島の改造実験基地の上空に接近していた。
「こちらプテラス第12小隊。昨日未明、確認された強い機械生命反応波に接近!正体不明のゾイドと思われる」
「こちら、連邦前線本部、そちらの報告を受理。注意して哨戒を続行せよ」
「な、なんだ・・・!? 見たこともない暴君竜型のゾイドが・・・うわぁ!」
「粒子砲撃を喰らいました! 至急、援軍をお願いします!」
受信機から空を切り刻むような咆哮が聞こえ、断末魔の声を最後に、
次々に飛行部隊からの音信が途絶えた。司令本部内には深い沈黙が漂った。
司令室の一同は皆、最悪の状況を想像せざる得なかった。
「ま、まさか・・・デスザウラーか!?」
戦場では、生き残った2機のプテラスが急降下し、ジェノリッターにミサイルを発射した。直撃により爆煙が上がった。
プテラスが機首を上げようとした刹那、ジェノリッターがバーニアを使って、恐るべきスピードでジャンプしてきた。
プテラスはその大剣でいともたやすく切り裂かれ、墜落していった。

【4】
夜半の孤島。
プテラス飛行隊救援のため、連邦軍の援軍部隊が孤島へ上陸し、ジェノリッター率いる帝国残党軍と戦闘状態に入った。

ジェノリッターは集束荷電粒子砲を放ち、上陸用舟艇を破壊し、シールドライガー量産機で編成された連邦軍上陸部隊を、大剣で次々と切り刻んでいった。

破壊活動そのものに快感を覚えているような荒ぶる竜を見事に乗りこなすアッシュは、コックピット内で自信に満ちた表情を浮かべていた。
「やはり間違いない。お前がいれば、中央大陸戦争での戦局は変わっていたであろう。今こそ帝国の再興の時だ」
そして、配下のヘルキャット数機で編成された帝国残党軍を従え、中央大陸に上陸可能な輸送艇が停泊する軍港へと歩を進めていった。

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